こんにちは。クマーマといいます!
小児科専門医と新生児専門医の資格を持っています
田舎の大きい病院で勤務しながら、2児の母として、日々子育てに奮闘しています!
みなさん、日々の子育て本当にお疲れ様です!
「赤ちゃんが夜まとめて寝てくれない」
「抱っこじゃないと寝ない」
「ようやく寝たと思って布団におろした途端に泣く(いわゆる背中スイッチ)」
どれも赤ちゃんあるあるなのですが、毎日がそうなのでママは寝不足、体力はもう限界!
お願いだから少し寝てちょうだい!(というかママを眠らせて〜!!!)
と思いますよね
私自身も、赤ちゃんの月齢が進んでも、夜中も1-2時間ごとの授乳が必要で、寝ぐずりがひどい我が子を前にして、
まるで修行僧のような生活だわ、、、
一体いつまでこの修行が続くんじゃい!
と思い、精神的にも限界状態になり
♬ ママには 夢がある♬
♬ 朝まで 眠りたい♬
という歌を作って子守唄として歌っていました
少し病んでいますね笑
でも本当に大変だったんです!
小児科医として医学の知識は持っていても、赤ちゃんと自分がぐっすり眠る方法は知りませんでした
この生活をなんとかせねば・・・!
と職業を活かして論文や本を徹底的に調べてみました
そして、たどり着いた結論は
その2:ネントレをしてみる
です。順を追って説明していきます
目次
1、夜泣きの原因は?
夜泣きとは、理由のよくわからない泣きのことをいいます
「おっぱいあげたよ」「室温ちょうどいいよ」「ゲップも出たよ」と快適なはずなのに、赤ちゃんが泣いてしまって寝てくれない状態です
赤ちゃん側からすると、夜泣きの原因は2つあります
- 体内時計の乱れ
- 寝る方法がわからない(≒寝ぐずり)
2、夜泣きをなおすための最初のステップは?
まずは「体内時計の乱れ」をなおしましょう!
生活リズムを規則的にして、赤ちゃんの体内時計を整えてあげましょう
日中は明るくにぎやかに!
夜は暗く静かに!です
ママ自身が疲れていて、赤ちゃんの寝てくれている朝は「もう少し寝ていたい」となってしまう気持ちは山々です、、、
しかし!リズムを整えて赤ちゃんが夜寝てくれるようになってくれたなら、そちらの方が良いはずです
ですので、なんとか踏ん張って、赤ちゃんと一緒にママ自身も生活リズムを整えましょう
ただし、用事があったり、ママ自身も働いていたりすると、きっちりしたスケジュールをたてることは難しいと思いますので、赤ちゃんの生活で「これだけは!」という点を以下に挙げます
- 朝はなるべく同じ時間に起こす
- 日中は月齢に合った運動をして体を動かす
- 日中のネンネの総時間を守る(寝すぎNG)
- 夕寝は17時までには起こす
- 寝る前は部屋の照明を落として「寝るモード」にする
朝はなるべく同じ時間に起こしましょう。カーテンを開けて明るくして、赤ちゃんに朝の時間を体で覚えてもらいましょう。
起きた後に、顔を拭く・お着替えをする、といったルーチンがあると、「朝なんだな」と赤ちゃんもだんだんと分かってくれるようになります
日中は月齢に合った運動をして体を動かしましょう。ハイハイをするまでは運動量はなかなか増えませんが、首のまだすわっていない月齢でも、うつ伏せなどで運動しましょう
(注!:月齢が幼いうちは、うつ伏せの間は赤ちゃんのそばを離れないでください)。
運動することで夜ぐっすりと眠れますし、ママと赤ちゃんの遊びの時間も充実します
日中のネンネの総時間を守りましょう。日中寝すぎると夜眠れません。
体調や赤ちゃん個人によって必要なネンネの時間は違いますが、以下に挙げる日中ネンネ時間を超えないようにしてみてください
月齢別 日中のネンネ総時間
- 生後0〜1ヶ月:赤ちゃんのリズムのままでOKです
- 生後2〜4ヶ月:朝寝+昼寝+夕寝=4時間 未満
- 生後5〜6ヶ月:朝寝+昼寝=3時間半 未満
- 生後7〜8ヶ月:朝寝+昼寝=3時間 未満
- 生後9〜11ヶ月:朝寝+昼寝=2時間半 未満
- 1歳以降:昼寝=2時間 未満
夕寝は17時までには起こしましょう。就寝までの時間がある程度は開くようにしましょう。
寝付きが悪くなってしまいます
寝る前は部屋の明かりを暗くしましょう。刺激が少ない方が寝付きがよくなります
赤ちゃんの生活リズムを整えるための具体的なスケジュールは、「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」という本がとてもわかりやすくオススメです。
疲れている頭でもスーッと理解できますし、ママの気持ちに寄り添って書かれているので、読んでいて元気が出てきます
この本は、保育士と理学療法士の資格を持つ清水悦子さんが書かれた本で、ご自身を「夜泣き専門保育士」としています。
我が子の夜泣きに半年悩み苦しんだ経験から、色々な方法を試行錯誤して、この本の内容にたどり着いたそうです
「ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」という本も有名です。
この本の内容をしっかりやれば、赤ちゃんのリズムは整って、ご機嫌に過ごすことができるようになるのだろうなーと思います
ただ、文章が少し読みにくく、寝不足の頭では読んでる途中で眠くなってしまうかもしれません。
そして、スケジュール管理がかなり厳しいので、実行に移すのに「やるぞ!」という覚悟が要ります
3.生活リズムを整えた後も夜泣きが続く場合はどうすればいいの?
生活リズムをしっかりと整えたにも関わらず夜泣きが続く場合は、いわゆる「寝ぐずり」かもしれません
赤ちゃんは眠いという気持ちを不快に感じるようです。大人からしてみれば
眠いのなら目を閉じて眠ればいいのに、、、
と思うのですが、赤ちゃんはまだ寝る方法が分からないのです
そして「いつもと同じ方法で眠りたい」と強く思うようなのです
みなさんの赤ちゃんはいつもどんな方法で寝ていますか?
赤ちゃんの眠りのサイクルは短く浅い眠りなので、しょっちゅう目が覚めてしまいます。
目を覚ます毎にいつもと同じ方法でまた寝させてほしい!と思うので、普段おっぱいで寝ている子はお腹がすいていなくても「おっぱいちょうだい!」と泣きますし、抱っこで寝ている子は「抱っこして!」と泣きます
これがママからすると、夜中でも1-2時間起きに赤ちゃんが泣いて、おっぱいやら抱っこやらをしないといけないので、それはもう、フラフラです
うちの子はおっぱいの途中で寝てしまうことが多かったので「おっぱいで眠る」習慣がついてしまっていたようです
そのような赤ちゃんには是非「ネンネトレーニング(ネントレ)」を試していただきたいです!!!
4.ネントレのメリットは?どれくらいの期間で寝方を覚えてくれるの?
赤ちゃんに「ひとり寝」か「添い寝でネンネ」を覚えてもらいましょう
覚えてもらうのに必要な時間は赤ちゃんによって違って、数日〜1週間と言われています
月齢が進むにつれ、寝る習慣のこだわりが強くなるので、月齢の幼い方が短期間で覚えてくれると言われています
私は長男には生後3ヶ月でトライして挫折し、
生後5ヶ月でもう一度トライして6日間で成功しました。
次男には生後2ヶ月でネントレして3日間で覚えてくれました!
私が長男のネントレ1回目に挫折した理由は「我が子が泣くのが辛くて自分が耐えられなかったから」です
でも、やはり寝ぐずりと寝不足が苦しくて2回目をトライして、寝方を覚えてもらった結果、生活が以下のように劇的に変わりました!
- 夜、赤ちゃんも自分もまとめて眠れるようになった!
- 夜ぐっする眠れるからか、日中の赤ちゃんの機嫌も良くなった!
- 赤ちゃんの泣いている理由がよくわかるようになった!
- 赤ちゃんの眠くなる時間の予想がつきやすくなりお出かけなどの予定がたてやすくなった!
- 赤ちゃんの昼寝の時間が自分の自由時間になった!
- 結果、お互いが笑顔で楽しく過ごす時間が圧倒的に増えた!
心と体がぐんと楽になりました
ネントレの期間は、覚えてくれるまでたくさん泣きますが、その後の生活を考えれば、赤ちゃんがトータルで泣く時間は短くなるといえます!
ネントレをすると決めたら、家族にもその期間しっかりと協力してもらいましょう
やると決めたら一貫した態度と方法を貫きましょう
途中でいろいろ変えると、赤ちゃんは混乱してしまい、余計に泣くことになってしまいます
まずは覚えてもらいたい寝方を決めましょう
5.ネントレのやり方は?
私は長男には「添い寝」で、次男には「ひとり寝」で寝方を覚えてもらいました!
添い寝スタイル
我が子が泣くのが可哀想、辛いと感じるママは「添い寝」スタイルがオススメです
日中も夜も一貫した方法で行いましょう
ネンネの時間になったら、カーテンを閉めて電気を消した寝室に一緒に行きます
「ネンネだよ」などと声をかけて、赤ちゃんを寝かせて布団をかけて、自分も横になって添い寝します
ただ黙って添い寝するだけでも、手でトントンしてあげても良いと思います
長男の「添い寝」ネントレ1回目の時、目を閉じて「大丈夫だよ、ママがいるよ」と言いながら手でトントンしてあげていたのですが、、、
うちの子はそうしてあげることで「ママ起きてるのになんでおっぱいくれないの!」という感じでますます怒って泣いてしまったので(そして泣いている間ずっとトントンしていて手が腱鞘炎になってしまいました)、
2回目のネントレのときは、ただの添い寝にしました。わざと寝息を大きくして「ママは寝ているよ」とアピールしてみました
30分以上ギャン泣きで、全然寝てくれない場合は、いったん仕切り直して寝室から一緒に出て気分転換するのもいいと思います(お互いの精神衛生的に良いと思います)
その時は赤ちゃんを「よくがんばったね」とスキンシップをとりながら褒めてあげましょう!
泣かせてしまって罪悪感を感じるママも多いと思いますが、
このトレーニングは、近い未来の笑顔に繋がるので、「ごめんね」ではなく「一緒にネンネの仕方を覚えようね」とポジティブな声をかけてあげましょう!
トレーニングの初めはギャン泣きですが、次第に寝てくれるまでの泣きの時間が短くなっていきます
そして、泣かずにネンネしてくれるようになれば、ミッション完了です!
長男坊が毎回ネンネから目覚めた時に「良くネンネできたね!」と拍手して褒めていたところ、ある日の就寝の際、長男自身がパチパチと手を叩いてからスーッと寝たことがありました笑
とても可愛かったです
ひとり寝スタイル
モニターを持っているママはモニターを使いながらやるのが安全でオススメです
(モニターに関しては別記事を参考にしてください)
カーテンを閉めて電気を消した寝室に一緒に行き、「ネンネだよ」と声をかけて布団をかけて、ママは部屋を出ます
※モニターが無く、まだ手で布を払いのけられない赤ちゃん(6-7ヶ月よりも前の赤ちゃん)の場合、泣いて暴れて顔の周りに布が被さると危ないので、寝方を覚えられるまでお布団はかけない方が良いと思います
この段階でギャン泣きだと思います
まずは3分待ち、寝室に入って赤ちゃんに「大丈夫だよ、ネンネだよ」と声をかけます
次は5分待ち、泣いて寝ていなければ、また声をかけます
声をかけにいく間隔を3分➡︎5分➡︎10分➡︎20分と伸ばしていきます
20分間隔後もギャン泣きで寝ない場合は、いったん「良く頑張ったね」と寝室から連れ出してあげてください
そして、また眠そうになったら、3分➡︎5分➡︎10分➡︎20分の繰り返しです。必ずどこかで寝てくれます
赤ちゃんのギャン泣きを寝室の外で黙って聞いているのはママにとって辛いと思いますが、ぐっと辛抱です
特に、2人目以降のお子さんの場合は「ひとり寝」を覚えてくれると本当に楽です!!!
上の子と下の子の就寝時間が多少違っても、下の子に「ひとり寝」で先にねんねしてもらって、上の子と1対1の時間を作ってあげることができます。
下の子が生まれると、上の子は「少し待っててね(授乳の時など)」となにかと我慢させられる時間ができてしまいます。まだまだママに甘えたいお年頃の上の子にとって、ママを独り占めできる時間がある事は、とても大切なことだと思います
ネントレは赤ちゃんにとってもママにとっても大変な事ですが、それ以上のメリットがあるものだと思います!
皆さんも是非、一歩を踏み出して、赤ちゃんとの笑顔の時間を増やせるように、トライしてみてください!!!
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