【小児科医ママが解説】赤ちゃんの便秘対策!綿棒刺激のやり方とコツ

赤ちゃんとママの健康

こんにちは。クマーマといいます!

小児科専門医と新生児専門医の資格を持っています

田舎の大きい病院で働きながら、2児の母として、日々子育てに奮闘しています!

ウンチがなかなか出ずに、顔を真っ赤にして苦しそうにしている赤ちゃんを見るとママの気持ちも苦しくなってきますよね

「水分が足りない?」「離乳食が悪かった?」と、ネットを検索してみると、たくさんの情報が出てきて、結局どうしてあげたらいいのか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか

小児科医とママの両方の視点から、赤ちゃんの便秘に関する正しい情報と具体的なやり方をまとめました

1、赤ちゃんの便秘とは?

大人の便秘は「数日排便がなくてお腹が張っている」という感じですが、赤ちゃんの便秘は「毎日出る・出ない」よりも「赤ちゃんが苦しいと感じていないかどうか」によります

毎日うんちが出ていても、コロコロうんちしか出なかったり、しょっちゅう顔を真っ赤にしていきんでいたり、お腹が張ってうなっていたりする場合は便秘と考えていいと言えます

2、便秘を良くするにはどうすればいいの?

赤ちゃんが苦しそう・不快そうなら、今のその便秘を解消してあげましょう!

お家でママができる良い方法が綿棒刺激です

便秘はずっと続いているとクセになることがありますが、綿棒刺激はクセにはなりません

ですので、綿棒刺激は毎日してあげてもいいんです!

「赤ちゃんのお尻に綿棒を入れるなんて、なんだか怖い、、、」と感じたママ!ご安心ください!

誰でもできる綿棒刺激のやり方とコツを、分かりやすく解説します!

クマーマ
クマーマ

実際に、私も自分の子に毎日のように綿棒刺激をしていました

成長とともにいつしか自分でしっかりとウンチをできるようになりました!

3、綿棒刺激のやり方とコツ

準備するもの

  • 大人用綿棒
  • ベビーオイルか食用油
  • オムツ替えシートか新聞紙

クマーマ
クマーマ

赤ちゃん用綿棒は綿棒部分が硬いので大人用綿棒がおすすめ!

我が子にはオリーブオイルでやっていました

特に男の子では、綿棒刺激中におしっこを飛ばされることがよくあるので、防水機能のついた使い捨てオムツ替えシートが非常に便利です!

やり方とコツ

タイミングが大切です!

綿棒刺激は「赤ちゃんの排便のお手伝い」のイメージなので、本人がいきんでいたり出したそうにしている時にやってあげてください

新生児期や寝返り前はシートの上にそのまま寝がせてOKですが、寝返りやハイハイをするようになると、綿棒刺激中に脱走することがあるので、興味を引けるおもちゃを用意しておきましょう!

手順

  1. オムツ替えシートを敷く
  2. 赤ちゃんをシートの上に寝かせ、使用中のオムツを開く
  3. おしっこを飛ばされないよう、お尻拭きを1枚おまたに乗せておく
  4. 自分の利き腕でない方で赤ちゃんの足を両方持ち上げ、膝を抱えるような(又はあぐらをかくような)足のポジションにする(そのほうが赤ちゃんが踏ん張りやすいです)
  5. 綿棒の綿部分全体にしっかりとオイルと染み込ませる
  6. 綿部分が全て入るように(1.5~2cmくらい)優しく綿棒を肛門に入れる ※深く入れると粘膜を傷つけて出血してしまうことがあるため、綿の部分以上は決して入れすぎないように注意してください!
  7. 小さく円を描くように、ゆっくりと優しく綿棒を回りてください。まん丸ではなく、下に長い縦長の楕円を描くことがポイントです!
  8. 「7」を続けていると、うんちが出る少し前に肛門が緩みます(肛門括約筋が弛緩して穴が少し大きくなります)。このタイミングで少しだけ綿棒を下(赤ちゃんの背中側)に押してあげると、モリモリモリッとたくさん出てきます

4、綿棒刺激はいつ頃までやっていいの?

「いつ頃まで」という決まりはありません

赤ちゃんが嫌がらずにやらせてくれるなら何ヶ月になっても大丈夫です

そのうちにお腹の筋肉の力が強くなって、ママがお手伝いしなくても自分で出せるようになっていきます

そして、成長とともにオモチャなどではじっとしてくれなくなり、脱走されて、綿棒刺激をやらせてもらえなくなる日がやってきます笑

そうなったら綿棒刺激はもう卒業ですね

5、その他の便秘解消法は?

上述のように、便秘時には綿棒刺激で出してスッキリさせてあげるのが一番です

しかし、「便秘しにくくする」ことも大切です

もし、うんちが硬いようなら、水分を多めに取らせてあげましょう

離乳食が開始されていれば、食物繊維の多い食材をしっかりと火を通して柔らかくして赤ちゃんにあげてみましょう

また、赤ちゃんのお腹を「の」の字にマッサージしてあげることも有効なことがあります。

ママの手を温めてから、ベビーオイルを塗って、3-4本の指を使って、お腹全体に「の」の字を書くように大きくゆっくりとマッサージしてあげてください。「ベビーマッサージ」自体が便秘に良い影響を与えることもあります。

6、赤ちゃんの便秘で病院を受診したほうが良い場合とは?

数日うんちが出なくても、赤ちゃんの機嫌が良く食欲があるようであれば急いで病院を受診する必要はありません。ただし、綿棒刺激のたびに硬いうんちで赤ちゃんが痛がる場合には、うんちを柔らかくするお薬もありますので、かかりつけの小児科へご相談ください。

また、

  • 血便が出る時
  • 排便のたびに痛がって泣く
  • うんちが出ずに機嫌が悪い時

にもかかりつけの小児科を受診なさってください

7、まとめ

赤ちゃんの便秘、綿棒刺激のやり方とコツについて解説しました。綿棒刺激はお家でママができる、最強の便秘解消法です!ウンチが出て赤ちゃんがご機嫌になれば、ママもとっても嬉しいですよね!怖がらずに綿棒刺激をして、赤ちゃんもママも笑顔になりましょう!

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